成田の高級ホテルといえば名前が挙がるのがヒルトン成田。円形の吹き抜けロビーと中庭の滝、欧米系のお客さんでにぎわう国際的な雰囲気が印象的です。私たちは今回で2度目の再訪(前回は4年ほど前)。ヒルトンツインのお部屋と、アジアンフェアのディナービュッフェ、欧米の方に受けそうな朝食まで、実際に撮った写真とあわせてどうぞ。高級ホテルではありますが、良かったところも、正直に気になったところも、格好つけずに書きます。
01QUICK INFO
ヒルトン成田のクイック情報
ホテル情報
- 名称
- ヒルトン成田(Hilton Tokyo Narita Airport)
- 系列
- ヒルトン・ホテルズ&リゾーツ(運営:株式会社ホテルマネージメントジャパン)
- 住所
- 千葉県成田市小菅456(第2ターミナルから徒歩約53分/送迎バスあり)
- 客室数
- 548室
- 開業
- 2002年4月(ヒルトン成田として。前身は1993年開業のリーガロイヤルホテル成田)
- 公式
- ヒルトン成田 公式サイト(最新の料金・送迎時刻はこちら)
- 価格帯
- 時期・プランで変動(最新は公式・予約サイトでご確認ください)
もともとは住友グループが資金力の豊富な時代に建てた建物で、1993年にリーガロイヤルホテル成田として開業し、2002年にヒルトンへとリブランドされました。どことなく日系の落ち着いた雰囲気も残しつつ、外資系らしい国際色をまとった一軒です。
今回の宿泊メモ
- 宿泊
- 今回で2度目の再訪(前回は約4年前)。家族・子連れ
- 部屋
- ヒルトンツイン
- 夕食
- ディナービュッフェ(アジアンフェア。開催フェアは時期で変わります)
- 朝食
- ビュッフェ(欧米系のラインナップ)
- 予約
- 公式サイト・各予約サイトから
先に整理しておくと、開催しているフェアや料理の中身は訪問時期で変わります。以下、実際に泊まった回のようすを順に紹介します。
02REVIEW
総合レビュー
まず率直な評価から。高級感と雰囲気はさすがで、円形吹き抜けのロビーや中庭の滝は、なかなかお目にかかれません。一方で、成田共通の弱点である立地は正直に一番低く付けています。第2ターミナルから徒歩53分と遠く、送迎バス頼みだからです。そして高級ホテルだからといって価格の物差しを甘くはしません——コスパは正直、控えめの評価です。
良いところ
- さすがヒルトングループで高級感があり、雰囲気がいい。円形吹き抜けのロビーと中庭の滝が印象的
- ロビーにコンビニ(セブンイレブン)が併設されていて便利(TAX-FREE・セブン銀行ATMも)
- 外資系ゆえに欧米系のお客さんが多く、国際色が豊か。乗務員向けのCrew Loungeもある
- (部屋の向きや滑走路の使用状況にはよるが)部屋によっては飛行機がしっかり見える
気になるところ
- 成田エリア全般に言えることだが、空港に特別近いわけではない(第2ターミナルから徒歩53分)
- 高級感はあるが、古さは否めない
- ディナービュッフェの種類が、想像していたよりも少ない(好みが分かれるところ)
こちらのヒルトン、実は4年ほど前にも泊まったことがあり、今回は2度目の再訪です。1度目とほぼ変わらず、安定・安心の高品質なホテルでした。外資系らしく、ビュッフェは「いろいろドカーンと並べる」より上品にいいものを少しずつ美しく並べるスタンス。日本の一般庶民としてはにぎやかな品数も恋しくなりますが、これは完全に好みの問題です。他の成田ホテルとの比較は、
にまとめています。03ACCESS
空港からのアクセス
空港ホテルとして一番気になるのが、空港からの行き方です。ヒルトン成田は第2ターミナルから徒歩約53分。数字のとおり、歩いて向かう距離ではありません。
移動はもっぱら送迎バスを使います。バスは成田空港(第1・第2ターミナル)からのものと、成田駅からのものが出ています。
正直に言うと、「空港に特別近い」ホテルではありません。これはヒルトンに限らず、成田空港周辺のホテルにおおむね共通する弱点です。早朝便・深夜便に合わせて動くなら、送迎バスの時刻は事前に必ず確認してください(発着時刻はダイヤ改定があるため、公式の最新情報でどうぞ)。空港での過ごし方や両替の準備は、
も参考になります。04EXTERIOR & LOBBY
外観・ロビー
湾曲した扇形の客室棟に、青い「Hilton」ロゴを掲げた風格ある外観です。そして中に入ると、円形の吹き抜けロビー。天井が高く広々としていて、贅沢なつくりです。このロビーの広さは、なかなか他所ではお目にかかれません。中央には噴水があり、赤い龍を描いた黒い大柱やランタン風のシャンデリアが、独特の雰囲気を醸し出しています。
中庭には滝の流れる庭園が望めます。ロビーの噴水とつながっていて、水が一緒に流れる様子を楽しめます。ただし、夜間は停止されていますので、人のいる時間に楽しむのがおすすめです。
05ROOMS
お部屋(ヒルトンツイン)
今回泊まったのは、前回と同じヒルトンツイン。そこまで広くはないですが、十分な広さです。紫のアクセントウォールに落ち着いた色合いのツインベッドで、必要なものはひととおりそろっています。
眺望については、正直にお伝えしておきます。配置図を見るとわかるのですが、狭いお部屋タイプが内側、広いお部屋タイプが外側になっていて、空港(滑走路)を見たいなら広いタイプを予約する必要があります。狭いタイプでも、エレベーター前の数室だけは空港が見えます。ただ、こればかりは客室の状況によるので、どの部屋が割り当たるかは運です。今回の窓からは緑の景色でしたが、向きと滑走路の使い方が噛み合えば、飛行機の発着がはっきり見えて、旅のワクワク感を味わえます。
水回りもきれいです。そして外国人のお客さんを意識してのことでしょうか、部屋着は浴衣。しかも子供用の甚平(動物柄)まで用意されていました。子供用の部屋着を出してくれるのは、成田界隈ではここと日航くらいだったと思います。柄もかわいく、荷物がその分減らせるのでありがたい配慮です。
アメニティはクラブツリー&イヴリン。自然由来の化粧品を多く扱うブランドで、もともとはアメリカ発、ヒルトン系列のホテルでは定番として使われているものです。
ベッド・室内
紫のアクセントウォールに、落ち着いた色合いのツインベッド。飛び抜けて広くはないものの、必要なものはひととおりそろっていて、窓の外には緑が広がります。
水回り・バス
バスタブに洗面台、温水洗浄便座のそろったユニットバス。水回りもきれいに整えられていて、気持ちよく使えました。
設備・ミニバー
クローゼットやセーフティボックス、電気ケトルとコーヒー・紅茶のセット、小型冷蔵庫にアイロンまで、必要なものはひととおりそろっています。
アメニティ・備品
部屋着は浴衣。引き出しに帯とともに畳んで収められていて、外国のお客さんを意識した設えを感じます。
室内・その他
森の上を旅客機が進入していくところ。向きが噛み合えば、こうして飛行機の発着が見えて旅心をくすぐられます。
06FACILITIES
館内設備
館内には、あると助かる設備がそろっています。
- コンビニ(セブンイレブン):ロビーに併設。TAX-FREE対応で、セブン銀行ATMやマルチコピー機もあり、前泊・後泊の買い出しに便利です。
- レンタサイクル:自転車も借りられるので、天気がよければ近くをサイクリングするのも楽しいかもしれません。
- 屋内プール・ジム:有料ですが屋内プールとジムがあり、早朝から外国の方がエクササイズに励んでいるのが見られます(料金は変わることがあるので、最新は公式でご確認ください)。
- Crew Lounge:乗務員向けのラウンジがあるのも空港ホテルらしいところ。館内でも周辺でも、欧米系の航空関係者らしき方をよく見かけます。
日本人の利用者はほとんど見かけませんでしたが(笑)、早朝のプールやホテル周りのランニングは、外国の方でにぎわっています。航空関係者の方も多いのでしょうか、そんな光景も含めて、国際色豊かな雰囲気を味わえます。
07BREAKFAST
朝食
朝食は夕食と同じレストラン「TERRACE」でいただきます。パリッと制服をきめた欧米系のエアライン関係者が多くいて、さながら映画のワンシーンのよう。雰囲気は断然すてきです。朝の木漏れ日を浴びながら、のんびりと朝食をいただけました。なお、提供形式や内容は訪問時期で変わることがありますので、下記は一例として。
ラインナップは、欧米の方に受けそうなものが並びます。アサイー、チアシード、ゴジベリー——庶民にはちょっと分からない、おしゃれなスーパーフードの数々。かと思えば、お茶漬けやそうめんといった日本を感じられる料理もちゃんとあって、和洋どちらでも楽しめます。ライブキッチンのオムレツはふわふわとろとろでおいしく、個人的には紅茶の種類がいろいろ選べたのがうれしいポイントでした。
最後には、お土産としてコーヒーをお部屋までどうぞ、という心づかいも。細やかなところに高級ホテルらしさを感じました。
ライブキッチン・実演
シェフがその場で焼いてくれるオムレツは、ふわふわとろとろでおいしい一品。木の葉形にきれいに仕上げてくれます。
メイン・温菜
魚の竜田揚げや肉じゃが、れんこんの煮物といった和惣菜から、スクランブルエッグやソーセージ、ベーコンまで。和洋どちらもそろいます。
パン・サラダ・スープ
レタスやミニトマトのサラダバーに、パンやシリアル。アサイーボウル用のチアシードやゴジベリーなど、おしゃれなスーパーフードもそろっています。
ご飯・麺・和食
本日のカレーに福神漬け、白いご飯とお味噌汁、お粥まで。ほっとする和のラインナップもきちんと用意されています。
デザート・フルーツ
パイナップルやライチ、黄桃を盛り合わせたフルーツに、プレーンや個包装のヨーグルト。朝の締めにちょうどいい甘さです。
ドリンク
全自動コーヒーマシンやソフトドリンク、青汁やジュースまでひととおり。テイクアウトの紅茶は種類がいろいろ選べて、うれしいポイントでした。
会場・設え
奥にライブキッチンを構えた、レストラン「TERRACE」のブッフェカウンター。制服姿の欧米系エアライン関係者も多く、朝の木漏れ日のなかでのんびりいただけました。
その他の料理
春巻きやミートボール、ミニワッフルに、氷で冷やしたそうめんまで。子ども用の食器も用意されていて、家族連れにはありがたい心づかいです。
08DINNER
夕食(アジアンフェア)
夕食も、朝食と同じ会場です。天井が高く開放的なレストラン「TERRACE」で、雰囲気はさすがの一言。私たちが訪れたときはアジアンフェアを開催していました(開催フェアは訪問時期で変わります)。すいていたので、ゆっくりとディナーを堪能できました。
アジアンフェアということで、タイの春雨サラダ(ヤムウンセン)や夏野菜のアチャール、茄子と豚肉のスパイス炒めなど、珍しいお料理を堪能できて楽しかったです。ライブキッチンのローストビーフ(千葉県産コウゴ牧場牛)はおいしくて、デザートも御覧のとおり豊富。デザート分のおなかも、しっかり残しておいてくださいね。
正直な感想も。ちょっとアジアンに寄りすぎかなと思わなくはなく、食べ慣れた食材がもう少しあると嬉しいなあ、種類ももう少し……と、つい庶民の感覚が出てしまいました(アジアンフェアなので、当たり前といえば当たり前なのですが)。前回に泊まったときもディナーの種類はそれほど多くなかったので、これはこのホテルのスタンス。いいものをちょっとずつ、が好きな方に向いています。
メイン・温菜
茄子と豚肉のスパイス炒めや、鶏肉と白菜の醤油煮込み。珍しいお料理が多く、あれこれ試すのが楽しいラインナップでした。
パン・サラダ・スープ
タイのヤムウンセンや夏野菜のアチャールなど、アジアンフェアらしいサラダがずらり。スライスバゲットや温野菜もあり、珍しい味を少しずつ楽しめます。
ご飯・麺・和食
しらすや枝豆、梅を混ぜた雑穀ご飯に、牛肉と根菜の煮込み。「Noodle Station」もあり、多彩な薬味やソースで味を変えられます。
デザート・フルーツ
円形の木目カウンターに、ケーキやパフェ、ムースやアイスがずらり。種類が豊富なので、おなかを少し残しておくのがおすすめです。
ドリンク
メリタの全自動マシンで淹れるコーヒーに、タッチパネル式のソフトドリンク。金縁のグラスが並ぶあたりに、ちょっとした華やかさがあります。
会場・設え
木目の円柱と丸天井が印象的な、天井の高い開放的な店内。窓際では帽子姿のシェフが調理していて、すいていたぶんゆっくり過ごせました。
その他の料理
ライブキッチンの目玉は、千葉県産コウゴ牧場牛のローストビーフ。焼き海老やホタテ、焼きイカなどの焼き物もそろって、おいしくいただきました。
09WRAP-UP
さいごに
ヒルトン成田のディナービュッフェは、個性的でしたね。上品にまとめる外資系のスタイルなので、好き嫌いが分かれると思います。でも、欧米系のお客さんが多くいるせいか、他のホテルでは味わえないおしゃれな雰囲気があります。資金力が豊富な時代に作られているぶんホテル自体が大変立派で、特に中庭の滝や吹き抜けのロビーは見事です。
価格帯や予約プランは時期で変わるので、最新は公式サイト・各予約サイトでご確認ください。海外に行っていないのに、行った気にさせてくれる——そんな、なかなかお目にかかれない贅沢なホテルでした。雰囲気を存分に味わいたい方に、成田の前泊・後泊の一軒としてどうぞ。
海外に行った気にさせてくれる、贅沢なロビーと中庭が自慢の一軒でした。
