空港のみずほ銀行「Currency Exchange 外貨両替ショップ」の窓口。左手に円貨から外貨への為替レート板、奥の壁に世界地図が掲げられている。
比較して選ぶ

宅配の外貨両替、おすすめは?

更新 2026.07.11

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海外旅行の前に外貨を用意する方法のひとつが、ネットで申し込んで自宅まで届く「外貨宅配」。ただ、いざ選ぼうとすると「そもそも宅配ってどうなの?どのサービスがいいの?」と迷いますよね。結論から言うと、出発まで数日の余裕があるなら、宅配は「並ばず・そこそこ良いレートで・確実に」現地通貨をそろえられる便利な選択肢です。ここでは主要な宅配サービスを取扱通貨・最低額・送料・受取方法・レート水準といった軸で横断比較し、目的別の選び方を、正直な短所もふくめて整理します。

01DELIVERY

外貨宅配って、そもそもどれを選べばいい?

外貨宅配は、その名の通り注文した外貨を自宅などへ郵送してくれるサービスです。近年はキャッシュレスが進んだとはいえ、タクシーや小さな飲食店、日本のSuica的な交通カードのチャージなど、現地では現金がまだ必要な場面が多く、いくらかは現金を用意して出発するのが無難。その用意を、家にいながら済ませられるのが宅配です。

どのサービスも、おおまかな流れは共通しています。

  • ① ネットで申し込む。 必要な通貨・金額と、届け先を入力します。
  • ② 支払う。 基本は銀行振込か代金引換。クレジットカードは使えないことが多いです(Travelexのみ一部カード対応)。
  • ③ 郵送で受け取る。 書留や代引きで届くので、配達時間帯の指定や、最寄りのゆうゆう窓口での受け取りもできます。

向き・不向きははっきりしています。空港で両替の列に並ばずに済み、出発前に準備を終えられるのが最大の利点。いっぽうで事前の申し込みと郵送の日数が必要なので、「今日の午後の便までに」というような直前組には向きません。出発まで数日の余裕がある人のための手段、と考えておくと迷いません。

国内の空港でも、時間帯によっては両替窓口に列ができます。宅配なら並ばず、出発前に自宅で受け取れるのが強みです。

※ 各社の締切時刻・送料・最低額・対応通貨数・支払方法などは変わることがあります。数値は調査時点の目安なので、申し込み前に各社公式で最新をご確認ください。

02HOW TO COMPARE

どこで差がつく?比較する6つの軸

宅配サービスは「どれも同じ」ではなく、次の軸で性格が分かれます。自分の旅行に効く軸から見ると、選びやすくなります。

  • 取扱通貨の数。 ドル・ユーロだけなら各社そろっていますが、マイナー通貨まで確実に用意したいなら通貨数の多さが効きます。
  • 最低両替額。 多くの社は3万円から。数千円〜1万円台だけ換えたい人は、下限のないサービスが必要です。
  • 送料。 数百円〜千円弱。金額が小さいほど送料の割高感が出ます(各社とも高額注文で無料になる設定があります)。
  • 出荷の速さ・締切。 平日の何時までに入金すれば、いつ発送されるか。出発日から逆算して効いてきます。
  • 受取方法・支払方法。 書留か代引きか、振込かカードか。ここは各社おおむね似ていますが、クレジットカードの可否が分かれ目です。
  • レート水準。 表示レートには手数料(スプレッド)が乗っています。ここは数字で見たいところですが、後述のとおりライブで出せる社と出せない社があります

この6つを主要3社で並べたのが、次の比較表です。

03LINEUP

主要3社の位置づけ(横断比較)

パンデミックの影響で、宅配の外貨両替はかなりの事業者が撤退しました(ゆうちょの「トラベル with You」、三井住友銀行、JTB、LINE Pay の外貨両替などは、いずれも当時終了しています)。いま残って主力になっているのは、古くから両替を手がけてきた外貨両替ドルユーロ・Travelex・J-marketの3社です。まず全体像を、6つの軸のうち数字で示せるものから並べます。

主要な外貨宅配サービスの比較(目安)
サービス取扱通貨最低両替額送料(税込・目安)出荷の速さレート水準
外貨両替ドルユーロ17通貨3万円〜400円〜最短 当日〜翌営業日(平日11時締切)下のライブ表で目安
Travelex(トラベレックス)31通貨3万円〜990円〜2営業日以内(14時締切)機構でライブ算出できず(公式で要確認)
J-market17通貨下限なし950円3営業日以内(15時締切)機構でライブ算出できず(公式で要確認)

取扱通貨数・最低額・送料・締切は目安で、各社公式で変わることがあります。レート水準は、機構でライブに算出できるのが外貨両替ドルユーロ(doru.jp)だけのため、他社は数値を載せず「公式で要確認」としています(他社の当時レートを推測で書くことはしません)。

表だけだと迷うので、目的別の選び方に落とすと、だいたいこの3択です。

  • まず基準にするなら → 外貨両替ドルユーロ。 レート水準が良いことが多く、出荷も最短クラス。「特にこだわりがなければ、まずここ」という位置づけです。
  • マイナー通貨を確実にそろえたいなら → Travelex。 取扱通貨が幅広く(約31通貨)、空港や国によっては現地で両替できない珍しい通貨も、事前に用意できます。
  • 3万円以下の少額だけ換えたいなら → J-market。 最低注文額の下限がなく、紙幣1枚から対応。少額のちょい足しに向きます。
Travelexは空港カウンター(写真は羽田)でもおなじみですが、宅配サービスも運営しています。持ち味は取扱通貨の多さです。

※ かつては成田空港の両替店GPAも外貨宅配を扱っていましたが、当時サービスを停止していました(GPAは空港の店舗型として営業。詳しくは後述の関連記事へ)。再開状況は公式でご確認ください。

04RATES

レート水準の目安は?(ドルユーロで見る)

「で、レートはどこが良いの?」——ここが一番知りたいところだと思います。ただ正直に言うと、当サイトのレート機構でライブに水準を出せる宅配は、いまのところ外貨両替ドルユーロだけです。Travelex・J-market は宅配レートのライブ取得ができないため、推測で数値を書くことはしません(各社公式のレート確認ページでどうぞ)。そのかわり、基準になるドルユーロの水準を、機構のライブレートから示します。

店頭レートと為替市場レートの比較(10万円あたり・目安)「市場レート」は為替市場の実勢(仲値)。店頭はそれより高く、その差が両替のコスト(損)です。
  • 米ドルUSD安い
    外貨両替ドルユーロ 店頭レート1 USD =165.93
    為替市場 実勢1 USD =162.80
    +1.9%市場より高い(1万円で約189円)
    この店で 10万円 を両替すると
    受け取れる外貨現金は約603ドル市場レートと比べると約1,890円分の損
  • ユーロEUR安い
    外貨両替ドルユーロ 店頭レート1 EUR =189.62
    為替市場 実勢1 EUR =185.67
    +2.1%市場より高い(1万円で約209円)
    この店で 10万円 を両替すると
    受け取れる外貨現金は約527ユーロ市場レートと比べると約2,090円分の損
  • 韓国ウォンKRW良い
    外貨両替ドルユーロ 店頭レート1 KRW =0.1080
    為替市場 実勢1 KRW =0.1046
    +3.3%市場より高い(1万円で約322円)
    この店で 10万円 を両替すると
    受け取れる外貨現金は約926,000ウォン市場レートと比べると約3,220円分の損
  • 台湾ドルTWD良い
    外貨両替ドルユーロ 店頭レート1 TWD =5.29
    為替市場 実勢1 TWD =5.11
    +3.6%市場より高い(1万円で約345円)
    この店で 10万円 を両替すると
    受け取れる外貨現金は約18,900台湾ドル市場レートと比べると約3,450円分の損
  • 香港ドルHKD良い
    外貨両替ドルユーロ 店頭レート1 HKD =21.53
    為替市場 実勢1 HKD =20.75
    +3.7%市場より高い(1万円で約360円)
    この店で 10万円 を両替すると
    受け取れる外貨現金は約4,640香港ドル市場レートと比べると約3,600円分の損
  • 中国元CNY安い
    外貨両替ドルユーロ 店頭レート1 CNY =24.43
    為替市場 実勢1 CNY =23.96
    +1.9%市場より高い(1万円で約191円)
    この店で 10万円 を両替すると
    受け取れる外貨現金は約4,090市場レートと比べると約1,910円分の損
  • タイバーツTHB良い
    外貨両替ドルユーロ 店頭レート1 THB =5.12
    為替市場 実勢1 THB =4.89
    +4.8%市場より高い(1万円で約454円)
    この店で 10万円 を両替すると
    受け取れる外貨現金は約19,500バーツ市場レートと比べると約4,540円分の損
  • シンガポールドルSGD安い
    外貨両替ドルユーロ 店頭レート1 SGD =129.35
    為替市場 実勢1 SGD =125.58
    +3.0%市場より高い(1万円で約291円)
    この店で 10万円 を両替すると
    受け取れる外貨現金は約773Sドル市場レートと比べると約2,910円分の損
  • マレーシアリンギットMYRいまいち
    外貨両替ドルユーロ 店頭レート1 MYR =42.58
    為替市場 実勢1 MYR =39.78
    +7.1%市場より高い(1万円で約659円)
    この店で 10万円 を両替すると
    受け取れる外貨現金は約2,350リンギ市場レートと比べると約6,590円分の損
  • フィリピンペソPHP良い
    外貨両替ドルユーロ 店頭レート1 PHP =2.77
    為替市場 実勢1 PHP =2.64
    +4.7%市場より高い(1万円で約450円)
    この店で 10万円 を両替すると
    受け取れる外貨現金は約36,100ペソ市場レートと比べると約4,500円分の損
  • 英ポンドGBP良い
    外貨両替ドルユーロ 店頭レート1 GBP =224.62
    為替市場 実勢1 GBP =215.48
    +4.2%市場より高い(1万円で約407円)
    この店で 10万円 を両替すると
    受け取れる外貨現金は約445ポンド市場レートと比べると約4,070円分の損
  • スイスフランCHF良い
    外貨両替ドルユーロ 店頭レート1 CHF =207.66
    為替市場 実勢1 CHF =201.11
    +3.3%市場より高い(1万円で約316円)
    この店で 10万円 を両替すると
    受け取れる外貨現金は約482フラン市場レートと比べると約3,160円分の損
  • 豪ドルAUD良い
    外貨両替ドルユーロ 店頭レート1 AUD =116.61
    為替市場 実勢1 AUD =112.17
    +4.0%市場より高い(1万円で約380円)
    この店で 10万円 を両替すると
    受け取れる外貨現金は約858豪ドル市場レートと比べると約3,800円分の損
  • NZドルNZD良い
    外貨両替ドルユーロ 店頭レート1 NZD =95.86
    為替市場 実勢1 NZD =92.28
    +3.9%市場より高い(1万円で約373円)
    この店で 10万円 を両替すると
    受け取れる外貨現金は約1,040NZドル市場レートと比べると約3,730円分の損
  • カナダドルCAD良い
    外貨両替ドルユーロ 店頭レート1 CAD =118.99
    為替市場 実勢1 CAD =114.50
    +3.9%市場より高い(1万円で約377円)
    この店で 10万円 を両替すると
    受け取れる外貨現金は約840カナダドル市場レートと比べると約3,770円分の損

外貨両替ドルユーロ(doru.jp)の2026年4月19日時点のレートから算出した、10万円あたりの手数料の目安。レートは毎日更新され、日々変動します。手数料・受取額はあくまで目安です。

手数料の目安 ドルユーロ・PER ¥100,000

1,886円〜

たとえば米ドルなら、10万円の両替で手数料はおよそ1,886円。いっぽう手数料が高めの通貨(マレーシアリンギットなど)だと約6,587円まで上がります。同じ10万円でも通貨で数倍のひらき——これが宅配1社ぶんの「水準感」です(2026年4月19日時点のライブ算出)。

宅配同士のレートの傾向は、筆者が見てきた範囲だとこんな感じです(あくまで一般的な傾向で、確認日つきの目安)。米ドル・ユーロ・スイスフランのような主要通貨は、どの宅配でも水準が近いです。差が出やすいのはそれ以外の通貨で、平均するとドルユーロが良い傾向。Travelexは通貨数の多さが魅力なぶん、レートはドルユーロよりやや控えめな場面もあります。J-marketは少額対応が持ち味です。

どこが一番お得?(空港別のレート比較)

05PROS & CONS

宅配のメリットと、正直な注意点

どの社を選ぶにせよ、宅配という手段そのものの良い点と、知っておきたい短所は共通しています。褒めるだけでなく、両方を対で並べます。

良い点

  • 出発前に、自宅で現地通貨をそろえておける(当日ばたばたせず、並ばない)
  • 在庫切れや営業時間外で「両替できなかった」というトラブルを避けられる
  • マイナー通貨でも、事前に確実に用意しておける(Travelexは特に通貨数が多い)
  • 空港の店頭より、レート水準が良いことが多い(特にドル・ユーロ以外)

微妙な点

  • 受け取りまで郵送の日数がかかる。今日この場で現金が要る人には向かない
  • 事前に用意する分、当日の持ち忘れに注意(メリットの裏返し)
  • 送料が別途かかる(一番安いドルユーロでも400円〜/各社とも10万円以上で無料の設定あり)
  • 最低注文額がある社が多い(ドルユーロ・Travelexは3万円〜/少額はJ-marketが下限なし)
  • 支払いは銀行振込か代金引換が中心で、クレジットカードは使えないことが多い

とくに大きいのは、出発前に両替を終わらせておけるという安心感です。海外旅行の当日は、なんだかんだでばたばたするもの。国内の空港両替店はパンデミックで数が減り、成田の出国ピークのように窓口が行列になる時間帯もあります。事前に受け取っておけば、そうしたトラブルとは無縁です。

いっぽうで、「今すぐ・少額だけ・1円でも安く」が最優先の人には、宅配は向きません。郵送の日数がかかり、送料も乗り、最低額のある社も多いからです。逆に、数万円を、出発まで余裕をもって用意するなら、宅配の手軽さがぐっと効いてきます。

06VS AIRPORT

空港両替とは、どう使い分ける?

最後に、その場で換えられる空港両替との使い分けです。宅配の良し悪しは、この対比で見るとはっきりします。

  • 当日のトラブル率は、宅配のほうが低い。 空港両替は当日でも対応できますが、ピーク時の混雑で搭乗時刻に間に合わない、マイナー通貨の在庫がない、現地の空港が営業時間外——といったリスクがあります。事前に受け取れる宅配は、きちんと届いてさえいれば、そもそもトラブルが起きません。
  • 直前の用意ができるのは、空港両替。 これはメリットの裏返し。出発まで時間がないなら、宅配は間に合わないので、空港で換えるしかありません。
  • レートは通貨や空港で変わるが、平均すると宅配が悪くないことが多い。 空港店頭のレートは通貨によって当たり外れがあり、現地の空港も国によってまちまちです。どの空港・通貨でどこが得かは各空港の両替ガイド(EX)で比較しているので、そちらを目安に。宅配は「並ばず事前に用意できる」手段として、平均的には使い勝手が良い、という位置づけです。

つまり、「時間があるなら宅配、直前なら空港」が基本線。そのうえで「じゃあこの空港では、結局どの店・どの方法が一番得か」という一歩踏み込んだ判断は、空港ごとの事情になるので、各空港の両替ガイドにまとめています。

単体の詳しい話は、それぞれの記事で

07WRAP-UP

さいごに:宅配の外貨両替はこう選ぶ

外貨宅配は、事前に、並ばず、そこそこ良いレートで現地通貨をそろえられる、心強い準備手段でした。迷ったときは、ざっくりこう覚えておくと選べます。

  • 特にこだわりがなく、基準がほしいなら → 外貨両替ドルユーロ。レート水準がよく、出荷も速い。
  • 珍しい通貨を確実に用意したいなら → Travelex(取扱通貨が幅広め)。
  • 3万円以下の少額だけなら → J-market(最低額の下限なし)。
  • 今すぐ・直前なら → 宅配は間に合わないので、空港両替を。
  • どの空港で・どの通貨を・どこで換えるのが一番お得か → 各空港の両替ガイド(EX)で、店を比べた結論を確認してください。

注意したいのは、日数の余裕と、支払いが銀行振込中心なこと。この2点さえ押さえておけば、宅配は旅の準備をぐっと楽にしてくれます。まずは基準の1社から、という方は、下のクーポンつきの外貨両替ドルユーロから見てみてください。

皆様の海外旅行が、気持ちよく始まりますように。