バンコク(スワンナプーム空港・BKK)の両替は、あまり構えなくて大丈夫です。結論から言うと、日本で用意するより、現地に着いてからバーツに換えるほうがずっとお得。というのもタイは、市内の両替専門店(Superrichなど)のレートがとても良く、日本の空港や宅配で用意するのとはけた違いに安いからです。しかもスワンナプーム空港にも、そのSuperRichやHappyRichといった両替専門店のブースがあるので、着いてすぐ悪くない条件で換えられます。いちばん安いのは市内の専門店ですが、空港の両替所も日本の空港よりずっとマシです(なお、ここでの“空港”レートの数値は、同じHappyRichのドンムアン空港店の実測を目安に用いています。スワンナプーム自身の最新レートは公式でご確認を)。タイはカードやQR決済も広がっていますが、屋台・市場・地方など現金でないと困る場面はまだ多いので、ある程度は現金を持っておきたいところ。到着してからの動きを、実際のレート(2026年4月19日時点)で順に整理します。
バーツは現地で替えるのが正解
バンコク市内の両替専門店(Superrich)は手数料が約0.5%と、日本の空港(約9.1%)や宅配(約4.5%)よりけた違いに安い。スワンナプーム空港にもSuperRich・HappyRich・カシコン銀行の両替ブースがあり、日本で用意するより現地でバーツに換えるほうがずっとお得です。
空港でも「両替専門店」を選ぶ
空港の両替所も日本よりずっと安いものの、市内の両替専門店よりは少し高め。同じHappyRichで見ると、空港が約1.5%、市内が約1.0%でした(※この空港レートの実データはドンムアン空港店のもの。スワンナプーム自体のレートは当データにありません)。まとまった額なら市内のSuperRichなど専門店が本命です。
01ARRIVAL
スワンナプーム空港での両替ポイントまとめ
スワンナプーム空港の両替は、そんなに難しくありません。日本からの便は入国審査 → 荷物受け取り → 到着フロアと進めば、外貨両替(Currency Exchange)の看板がすぐ目に入ります。まずは押さえておきたい3点から。
到着したら、まず少額をバーツに
到着フロアには外貨両替のカウンターがあり、パスポートを見せればその場で換えられます。すぐ出せるようにしておきましょう。まずは空港からの移動費+αの5,000〜10,000円ほどを換えておけば安心です。あとで見るように、いちばんお得なのは市内の両替専門店ですが、スワンナプーム空港にもSuperRich・HappyRichといった専門店のブースがあるので、しっかり換えても極端に損はしません(各所の差は次のレートの節で数字にします)。
「銀行」より「両替専門店」を選ぶ
タイの両替は、店の種類でレートがけっこう変わるのがポイントです。ざっくり言うと、SuperRich・HappyRichのような両替専門店のほうが、銀行の窓口より good レート。空港のレールリンク(ARL)階には、そのSuperRich・HappyRichとカシコン銀行(KBank)の両替ブースが並んでいます。専門店のブースに並ぶ——これがタイでいちばん効くコツです。
タイはカードやQRも広がるが、現金の場面は多い
タイはこの数年でキャッシュレスが一気に進み、モールやコンビニ、チェーン店ではカードで払えます。ただ屋台・市場・ローカルな食堂・地方の店では現金(バーツ)が必要な場面がまだ多い。旅行者が使いにくいQR決済(PromptPay)の事情も含めて、現金は現金でしっかり用意しておくのが安心です(決済の使い分けは後半のEpayの節で正直に整理します)。
02LOCATION
両替所はどこ?到着フロアとレールリンク(ARL)階
スワンナプーム空港は大きな一体型ターミナルで、日本からの到着は到着フロア(2階)。両替は、この到着フロアのカウンターと、市内へ出るときに通るエアポート・レールリンク(ARL)階の両替ブースが中心です(空港の構造やARL・タクシー・バスといったアクセスの詳しい行き方は空港ガイド側の役目なので、ここでは両替に必要な範囲にとどめます。行き方は末尾リンクのスワンナプーム空港ガイドへ)。
バンコクの両替まわりの営業時間(要確認)
| ターミナル | 営業時間 |
|---|---|
| 市内の両替専門店(Superrich・プラトゥーナム/店頭掲示) | 月〜金 9:00〜18:00/土・祝 9:30〜17:00 |
| 空港(スワンナプーム)の両替ブース | 早朝〜深夜(掲示・要確認) |
市内Superrichの時間は店頭の掲示によるもの。空港のブースは早朝から深夜まで開いていることが多いですが、店・時期で変わります。深夜早朝着や大きな額を換えるときは、最新の営業時間を各社公式でご確認ください。
到着フロア・レールリンク階で両替できる場所
写真で確認できた両替所を挙げておきます。店舗の顔ぶれ・配置・営業時間は2022年12月に訪れたときのもので、改装などで変わることがあります。網羅的な一覧ではありません。
| 両替できる場所 | 種類・メモ |
|---|---|
| SuperRich Currency Exchange(レールリンク〈ARL〉階) | 有名な好レート両替専門チェーンのブース。レート電光板つき |
| HAPPY RICH(レールリンク〈ARL〉階) | 両替専門チェーンのブース。BUY/SELLのレート電光板つき |
| カシコン銀行(KBank)EXCHANGE(到着・出発/レールリンク階) | 銀行系の外貨両替カウンター。Global ATM併設 |
| 到着フロアの両替カウンター | 到着ゲート付近の外貨両替。「THAI BAHT HERE」の案内・パスポート提示で両替 |
到着フロアの外貨両替カウンターと、レールリンク(ARL)階の両替ブース群(SuperRich・HappyRich・カシコン銀行)を確認したもの。位置や営業時間の現況は各社・空港の案内でご確認ください。
銀行窓口と両替専門店、どちらで替える?
到着してすぐ少額を換えるだけなら、目の前のカウンターでさくっとで構いません。ただまとまった額を換えるなら、SuperRich・HappyRichのような両替専門店のほうが得。次のレートの節で、その差を実際の数字で見てみましょう。
03RATES
そもそもバンコクの空港のレートは良い?悪い?
「空港の両替は損」とよく言われますが、バンコクではその常識が半分くらいしか当てはまりません。レートの良し悪しは「どこと比べるか」で変わるので、タイバーツの手数料を実際のレート(2026年4月19日時点)で二段に見ていきます。
※ 大事な前置き:当データ(2026年4月19日スナップショット)にはスワンナプーム空港そのものの両替レートは入っていません。そこで、以下で「空港の両替所」として挙げる数字は、同じHappyRichチェーンのドンムアン空港(DMK)店の実測値を代わりに使っています。スワンナプームの実レートと断定はしませんが、同じチェーンの空港店の水準として参考にしてください。市内(Superrich・HappyRich)の数字は、バンコク市内の実測値です。
① 日本と比べると──現地が圧倒的に安い
タイバーツでいちばん損なのは、日本の空港の店頭で換えること。手数料は1万円あたり約915円(約9.1%)にもなります。それに対してバンコク市内の両替専門店(Superrich)は約53円(約0.5%)。桁がいくつも違うほど現地のほうが安く、「日本で用意」より「バンコクで」のほうが圧倒的に得でした。
しかもタイの場合、日本を出る前に宅配(外貨両替ドルユーロ)で用意しても約454円(約4.5%)で、これも現地の両替専門店には及びません。タイは現地(市内・空港)の両替専門店が、日本のどの手段より安い。だから無理に日本で段取りせず、着いてから換えるのが素直です(それでも「到着直後に確実に現金が要る」安心のために、少しだけ日本で持っておくのは十分アリ)。
② 現地のなかで比べると──市内の専門店が最良、空港はやや高め
ここがバンコクの本題です。同じHappyRichチェーンで、市内の店と空港の店を比べてみます(空港側はドンムアン店のデータ)。
- タイバーツTHBほぼ同じ市内の両替所(HappyRich)1万円で受け取れる約2,030バーツ1 THB = 4.94円空港の両替所(HappyRich・ドンムアン店データ)1万円で受け取れる約2,020バーツ1 THB = 4.96円差は 約10バーツ(市内の両替所(HappyRich)が多い)= ほぼ同じ市場レート換算で 約50円分(1万円あたり)
2026年4月19日時点。空港側は当データにスワンナプームが無いため、同じHappyRichチェーンのドンムアン空港(DMK)店の実測値を用いた参考値です。同じチェーンでも市内の店のほうが手数料は安く、差は1万円あたり約49円ほど。レートは日々動くので金額は目安です。
同じHappyRichでも1万円あたり約49円、市内のほうが得。さらに市内のSuperrichまで足を延ばせば、手数料はもう一段下がります(HappyRichより約49円お得)。全体像を、市内の両替専門店を基準にした差額表で並べておきます。
| 両替する場所 | 手数料(1万円あたり・目安) | 市内の両替専門店との差 |
|---|---|---|
| バンコク市内の両替専門店(Superrich・プラトゥーナム等) | 約53円 | 基準 |
| バンコク市内の両替専門店(HappyRich) | 約102円 | +約49円 |
| 空港の両替所(HappyRich/データはドンムアン店) | 約151円 | +約98円 |
| 日本で宅配(外貨両替ドルユーロ) | 約454円 | +約401円 |
| 日本の空港(成田・羽田の店頭) | 約915円 | +約862円 |
| 関西空港(店頭) | 約932円 | +約879円 |
2026年4月19日時点の各所のレートから算出した、1万円をタイバーツに換えたときの手数料の目安です。基準はバンコク市内の両替専門店(Superrich)。「空港の両替所」はドンムアン店のHappyRichのデータ(スワンナプームの実レートではありません)。レートは日々動くので、金額はあくまで目安として見てください。
この表で効いてくるのが、「市内の専門店」と「空港」「日本」の距離感です。市内の両替専門店(約53〜102円)が最良で、空港の両替所(約151円・ドンムアン店データ)でも日本の空港(約915円)よりずっと安い。つまり「現地で替える」だけでほぼ勝ち、そのうえで大きな額なら市内の専門店(Superrich)でもう一段——これがバンコクの両替の芯です。
04CASH
タイで現金が必要になる場面は?
そもそも、タイで現金(バーツ)が要るのはどんな場面でしょうか。まったく現金なしはさすがに不安なので、多少は持っておくのが安心です。
空港を出るとき
- エアポート・レールリンク(ARL):スワンナプームから市内(パヤタイ等)へ。切符は券売機や窓口で買います。現金があると確実です。
- タクシー:確実にいきたいなら配車アプリのGrabが無難。アプリ登録のカードで支払いまで完結します。メーターの流しタクシーを使う場合は現金が要ります。
- 路線バス:市内へ向かうバスは、基本は現金です。
ここでは「現金が要るか」に絞りました。乗り方や決済の使い分けは、次のEpayの節でまとめます(アクセスの詳しい行き方は空港ガイドへ)。
市街地に入ってから
- 屋台・市場・ローカル食堂:タイの醍醐味であるストリートフードや市場は、現金のみのことがほとんど。
- トゥクトゥク・ソンテウ:料金は現金でのやり取りが基本です。
- 小さな個人商店:カード手数料を嫌って現金のみ、という店も根強く残っています。
だから、両替は5,000〜10,000円くらいから
以上をまとめると、両替はしておいたほうがよく、金額はまず5,000〜10,000円くらいから。基本はカード、現金は屋台・市場・交通のための「実弾」です。足りなくなったら、市内や空港の両替専門店で足す——このくらいの構えでちょうどいいと思います。タイは両替専門店のレートが良いので、追加の両替も気楽です。
05PAYMENT
決済の使い分け(現金 / カード / QR)
タイはキャッシュレスが進んでいますが、「カード」「現金」「QR(PromptPay)」の立ち位置が旅行者には分かりにくいので、到着客の目線で整理します。
① 支払いの主役──カード、そして現金
ショッピングモール・コンビニ・チェーン店・ホテルは、クレジットカード(Visa/Master)が広く使えるようになりました。一方で屋台・市場・ローカルな店は現金のみが多い。この「カードが使える場所」と「現金が要る場所」の二層を意識して、現金は屋台・市場・交通用に温存する——これが基本の構えです。良い点と注意点を並べておきます。
良い点
- ショッピングモール・コンビニ・チェーン店・ホテルは、クレジットカード(Visa/Master)が広く使える
- 配車アプリのGrabは、アプリに登録したカードで料金の支払いまで完結する(現金いらず)
- 主要駅やモールにATMがあり、いざとなればカードのキャッシングで現地通貨を足せる(手数料は要確認)
微妙な点
- 屋台・市場・ローカル食堂・地方の店は、現金(バーツ)のみのことが多い
- タイのQR決済(PromptPay)は基本タイの銀行口座に紐づく仕組みで、旅行者が短期で使うのは難しい
- カード手数料を嫌って「現金だけ」の店は根強い。現金ゼロで動くのは避けたい
② タイのQR決済(PromptPay)について正直に
タイのローカルはQR決済(PromptPay)を日常的に使っていて、屋台でもQRが貼ってあることがあります。ただPromptPayは基本、タイの銀行口座に紐づく仕組みで、短期の旅行者が現地口座なしで使うのは難しいのが実情です(一部に国をまたぐQRの取り組みはありますが、対応は限定的)。「屋台にQRがあるからカードなしで大丈夫」とは考えず、現金は現金で用意しておきましょう。
③ 現金が尽きたら──ATM
現金が足りなくなったら、主要駅やモールのATMでカードのキャッシングという手もあります。ただタイのATMは1回あたりの手数料が別途かかるのが一般的で、設定はカードごとに差があります。使う前にご自身のカードの手数料・海外キャッシング設定を確認しておくと安心です。急ぎでなければ、両替専門店でさっとバーツを作るほうが手数料の見通しは立てやすいでしょう。
④ 到着してからの動線
まとめると、迷ったらこの順番で大丈夫です。到着フロアかレールリンク階の両替専門店で5,000〜10,000円を現金にする → 交通費はここから → あとはカードで、現金は屋台・市場用に温存。大きな額を良いレートで換えたくなったら、市内のSuperRich等で足す。これで空港から市内まで、現金切れで立ち往生することはまずありません。
06CITY
スワンナプーム空港以外・市内で両替するなら?
空港以外で換えるなら、バンコクでは選択肢はシンプルです。基本は市内の両替専門店(Superrich・HappyRich)。とくにプラトゥーナム(Pratunam)のSuperRich本店エリアは、レート最重視派の定番で、空港のブースよりさらに good レートでした。
まとまった額はプラトゥーナムのSuperRichで
十万円以上を換えるなど、とにかくレートを突き詰めたいならプラトゥーナムのSuperRich。前の差額表のとおり、市内の両替専門店は空港の両替所より1万円あたりで数十〜百円ほどお得です(額が大きいほど効きます)。まとまった買い物や連泊の予定があるなら、ここが本命。ただし両替専門店は夜には閉まる(店頭掲示で概ね平日18時ごろまで)ので、時間帯には注意してください。
少額の追加や深夜早朝は、空港・駅のブースで
「あと少しだけ足りない」というときや、専門店が閉まっている夜は、空港や駅の両替ブースが受け皿になります。市内の専門店ほどではないにせよ、日本の空港よりはずっと good レートなので、無理に翌日まで我慢する必要はありません。
日本を出る前に用意しておきたい場合は、宅配(外貨両替ドルユーロ)や日本の空港という手もありますが、タイに関しては現地の両替専門店のほうが安いので、急ぎでなければ現地で換えるのがおすすめです。日本側の損得は、末尾にリンクした羽田の両替記事にまとめています。
07WRAP-UP
さいごに
バンコク(スワンナプーム空港)での両替は、こう覚えておけば迷いません。
- 着いてから現地でバーツに換えてOK。タイは両替専門店のレートが良く、日本の空港や宅配よりけた違いに安い。無理に日本で用意しなくて大丈夫です。
- 「銀行」より「両替専門店」を選ぶ。空港でもSuperRich・HappyRichのブースは日本の空港よりずっとお得。いちばん安いのは市内(プラトゥーナムのSuperRich等)で、まとまった額ほど市内が効きます。
- 現金は5,000〜10,000円くらいから。基本はカード、現金は屋台・市場・交通のための「実弾」。タイのQR(PromptPay)は旅行者には使いにくいので、現金は現金で用意を。
タイはキャッシュレスが進みつつも、屋台や市場では現金が主役。その現金を現地の両替専門店で良いレートで用意できるのがバンコクの強みです。皆さまのタイ旅行が、気持ちよく始まりますように。
