クアラルンプール国際空港ターミナル1のチェックインホール。波打つ大きなテント型の屋根の下、G・Hの「Kaunter Daftar Masuk / Check-in Counters」サインとマレーシア航空のカウンター、旅客の家族連れ。
空港ガイド

クアラルンプール空港ガイド

更新 2026.07.11

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クアラルンプール国際空港(KLIA)は、マレーシアの空の玄関口であり、東南アジアを代表する乗り継ぎハブのひとつです。ターミナルはターミナル1(メイン)とターミナル2(旧klia2)の2つに分かれ、離れた別々の建物として建っています。ターミナル1はフルサービス系、ターミナル2はエアアジアを中心としたLCCの拠点という性格の違いがあり、同じ「KLIA」でも使う建物がまるごと変わります。このページは、はじめて使う人でも「KLIAをどう回るか」を1枚で見渡せるように、ターミナルの構成・市内からのアクセス・到着と出発の動線・両替・免税・飲食・施設・見どころの要点を、実際の写真とともに整理した案内ハブです。両替のレート判断や個別のお店の良し悪しといった「どれを選ぶか」の深掘りは扱わず、場所と使い方に絞ってご案内します。

01TERMINALS

概要とターミナル構成

KLIA はターミナル1(メイン)とターミナル2(旧klia2)の2つで航空会社が振り分けられます。最初の一歩は、自分の便がどちらのターミナルから出る(着く)のかを確かめること。2つのターミナルは約2km離れた別の建物で、歩いて行き来はできません。取り違えるとターミナル間の移動に時間がかかるので、ここは最初に押さえておきたいポイントです。

ターミナル1メインの吹き抜けホール。波打つ屋根ときのこ柱がKLIAの顔。

ターミナル1は、旧来からのメインターミナル(本館)で、フルサービス系の航空会社が多く発着します。波打つ大きなテント型の屋根が特徴で、館内の案内はマレー語・中国語・アラビア語・英語などが併記されています。制限エリアには本館と別にサテライト棟があり、両者は通常アエロトレイン(無人の連絡電車)で結ばれます(運行状況により代替の連絡手段がとられることもあります。詳しくは「出発の動線」の節へ)。

ターミナル2(旧klia2)のロゴモニュメント。エアアジアなどLCCの拠点。

ターミナル1(メイン)TERMINAL 1

フルサービス系が中心のメインターミナル。本館とサテライト棟に分かれ、国際線の一部ゲート(A・B・G・H など)はサテライト棟にあり、保安・出国後は通常アエロトレイン(運行状況により代替手段の場合あり)で移動します。

ターミナル2(旧klia2)TERMINAL 2

エアアジアを中心としたLCCの拠点。併設の大型モール「gateway@klia2」に店や飲食が集まり、買い物・食事のしやすさが持ち味です。鉄道(KLIAエクスプレス/トランジット)の駅も直結しています。

ターミナル間の移動T1 ⇄ T2

2つのターミナルは無料シャトルバス(24時間・約10分間隔・所要約10分)で行き来できます。急ぐときはKLIAエクスプレス/トランジットで1駅・約3分という手もあります(ターミナル間の乗車には別途運賃)。

※就航航空会社や発着ターミナルの割り当ては変わることがあります(当ページの確認は2026年7月時点)。搭乗前に、公式サイトで最新の発着ターミナルを必ずご確認ください。

02ACCESS

空港へのアクセス(鉄道・バス・タクシー)

クアラルンプール市内とKLIAを結ぶ主な足は、空港鉄道(KLIAエクスプレス/KLIAトランジット)空港バスタクシー/配車アプリです。速さと分かりやすさで選ぶなら、まず候補になるのがKLIAエクスプレス。市内中心のターミナル駅「KLセントラル」と空港を、乗り換えなしで直結しています。

空港直結の鉄道はKLIAエクスプレスとKLIAトランジットの2種類。ピンクのサインが目印。

KLIAエクスプレスは、KLセントラルからターミナル1まで約28分、ターミナル2まで約33分のノンストップ特急で、大人片道 RM55・約20分間隔で運行します(始発 05:00・終電 00:00、23時以降は各駅停車で 01:00 まで延長)。同じ線路を走るKLIAトランジットは途中駅にも停まる各駅停車型で、所要や運賃は種別で変わるので正確な時刻・運賃は公式サイトでご確認ください

到着階の交通案内。タクシー・市内バス・鉄道・無料シャトルの乗り場が階ごとに示される。

このほか、市内へは空港バス(KLセントラル方面など複数路線)が出ていて、乗り換えなしで座って行けるのが持ち味です。荷物が多いときや深夜早朝はタクシー(乗り場のクーポン等)配車アプリ(Grab など)も選べます。どの手段も、正確な料金・乗り場・時刻は変わることがあるので、現地の案内表示や各サービスのアプリで確かめるのが確実です。なお、KL市内をめぐるMRTやモノレールは市街側の路線で、空港に直接つながっているのはこの空港鉄道(ERL)です。

03ARRIVAL

到着の動線(入国→手荷物→到着ロビー)

到着は入国審査 → 手荷物受取 → 到着ロビーの順です。飛行機を降りたら案内サインに従って入国審査(Immigration)へ進み、審査を抜けたらターンテーブルで預けた荷物を受け取り、税関を通って到着ロビーに出ます。

手荷物受取所。案内板で自分の便のベルト番号(1・5…)を確認して向かう。

到着ロビーには、鉄道・バスの案内、両替カウンター、通信(SIM/eSIM)のカウンター、海外カード対応のATMなどが並びます。館内サインはマレー語・英語・中国語などの多言語で、「Way Out(出口)」をたどればロビーへ出られます。

到着出口の「SELAMAT DATANG KE MALAYSIA(マレーシアへようこそ)」の壁。

到着後すぐやること

到着してすぐの手続きは、人によって優先順位が違います。ここではやることの一覧だけを示します(各テーマの詳しい比較は扱いません)。

  • 通信:SIM/eSIM を用意する(到着エリアに通信カウンターがあります)。
  • 交通・決済:市内への移動や支払いは配車アプリ(Grab など)や現地の交通系決済も使えます。まず使う分の準備を早めに。
  • 両替:空港でまとまった額を替えず、当座に必要な少額だけにとどめる考え方もあります(詳しくは「両替・ATM」の節へ)。
  • 市内へ:KLIAエクスプレス/トランジット、空港バス、配車アプリ(Grab など)で移動。乗り場は到着階の案内に従います。

04DEPARTURE

出発の動線(チェックイン→保安→出国→搭乗)

出発の流れは、チェックイン → 保安検査 → 出国審査 → 搭乗の順です。まず出発フロアで搭乗手続きと荷物預けを済ませ、保安検査と出国審査を抜けると、制限エリアの免税店・飲食エリアに出ます。

ターミナル2のセルフチェックイン機。対応便なら自分で搭乗手続きができる。

ターミナル2(エアアジアなどLCC)ではセルフチェックイン機とセルフバッグドロップが広く使われていて、対応する便ならスムーズに手続きを進められます。館内は多言語の吊りサインとフロア案内が要所にあり、ゲート番号を目印に進めば迷いにくい造りです。

ターミナル1のアエロトレイン乗り場。サテライト棟のゲート(A・B・G・H)へはここから移動する。

覚えておきたいのは、ターミナル1のサテライト棟から出る便です。保安・出国を抜けたあとにアエロトレイン(無人の連絡電車)でサテライト棟へ移動します。アエロトレインは長い運休期間を経て2025年に運行を再開しましたが、運行時間や整備での一時停止など運用は変わりうるので、搭乗口までの移動時間には余裕を見て、最新は公式でご確認ください。保安検査や出国審査の混み具合も時間帯で変わるので、はじめての利用やLCCのときは、早めに出発フロアへ着いておくと落ち着けます。

05MONEY

両替・ATM

到着ロビーや各エリアには、両替カウンターと海外カード対応のATMがあります。到着してすぐ現金を用意できるのが空港両替の利点です。写真を撮った時点ではTravelex や Maybank、CIMB、AmBank、Bank Islam などの窓口が並んでいました(窓口の顔ぶれは入れ替わります)。

到着ホールの両替カウンター(写真はTravelex)。「0% Commission」表示の店もある。

空港のレートは店や時期で条件が変わります。手数料0%をうたう窓口でも、レート(売買値)そのものには差があり、まとまった額をどこで換えるかは、空港と市内を比べて考える手もあります。当ページでは、レートの良し悪しや順位づけは行いません——「空港では当座に必要な少額を替え、多めに替えるなら市内の両替商と比べる」という一般的な考え方だけ添えておきます。マレーシアはカードや配車アプリの決済も広く使えるので、現金の出番自体が限られる点も覚えておくと計画を立てやすいです。営業時間は店舗によって異なり、深夜早朝は開いている窓口が限られることもあります。

06SHOPPING

免税店・ショッピング

出国後の制限エリアには免税店(運営は Eraman)が広がり、化粧品・ブランド品から酒・たばこ、地元の菓子までがそろいます。ここでは代表的なジャンルを3つだけ紹介します。買い回りの詳しい楽しみ方までは踏み込まず、「どんな店があるか」の見取り図として使ってください(出店は入れ替わるので、現在の顔ぶれは公式サイトでご確認を)。

制限エリアの免税ホール。化粧品・ブランド・酒の区画が広がる。
KLIAターミナル2制限エリアの免税店「be duty free」の通路。「Welcome to be duty free / be 免税店」のサインの下に、DiorやLancômeの化粧品ブランド店が並ぶ。

化粧品・ブランド(免税)COSMETICS & BRANDS

化粧品・香水やブランド品の区画が並びます。出国後に免税価格で買え、ターミナル2側にも免税店(be duty free など)があります。

KLIA制限エリアの免税酒売り場。Chivas・Singleton・Jameson・Ballantine's・Royal Salute・Jack Daniel's・Baron Otardなどのウイスキー/コニャックの棚とブランド什器が並ぶ。

酒・スピリッツ(免税)WINES & SPIRITS

ウイスキーやコニャックなど酒類の免税店もコンコース沿いにあります。搭乗前の買い足しに立ち寄りやすい区画です。

KLIA空港内のマレーシア菓子ブランド「Beryl's」のチョコレート専門店。店頭に「Durian Chocolate 榴槤巧克力」の大きな広告と、赤い旧正月装飾の商品棚。

ローカルの菓子・土産(Beryl's)LOCAL SNACKS

ドリアンチョコで知られるBeryl'sなど、マレーシアらしい菓子の店も見られました。出発前・帰国前にまとめ買いしやすい土産の定番です(出店は入れ替わります)。

07DINING

飲食・グルメ

KLIA は飲食の選択肢が多い空港です。コピティアム(南洋式の喫茶)やローカル食堂、世界的なチェーンまでが制限エリア・一般エリア・gateway@klia2 に散らばっています。ここも全部は並べず代表を3つだけ。お店ごとの細かい評価はしません(顔ぶれは入れ替わるので、最新は公式でご確認を)。

ターミナル1の飲食エリア。波形屋根の下に世界的なチェーンやローカル店が並ぶ。
gateway@klia2のレストラン「NAM HEONG IPOH」の店先。「tastefully nostalgic」「60 years」の紹介パネルと「PORK FREE / TIADA DAGING KHINZIR」の表示、老舗コピティアム系の内装。

ローカル・コピティアム(Nam Heong Ipoh)LOCAL KOPITIAM

イポー発の老舗コピティアム系など、マレーシアらしい麺やごはん、コーヒーを味わえる店。旅の前後に現地の味を試したいときに向きます。

KLIAターミナル1の「OldTown White Coffee」と混み合うイートインエリア。CIMB Bankの看板の隣に木目調のカウンター、波打つ大屋根の下でテーブル席が埋まっている。

ホワイトコーヒー(OldTown)WHITE COFFEE

マレーシア名物のホワイトコーヒーが飲めるチェーン。軽く済ませたいときや、出発前・到着後の一息にちょうどよい店です。

gateway@klia2のファストフード店「Marrybrown」の店頭。白いロゴの明るい看板と、フローズンやアイスクリームコーンのメニュー写真、着席客。

ローカル系ファストフード(Marrybrown)LOCAL FAST FOOD

マレーシア発のフライドチキン店Marrybrownなど、手軽なローカル系ファストフードもあります。時間が読みにくいときの選択肢に。

08FACILITIES

施設・サービス

待ち時間や、いざというときに助かる施設もそろっています。場所や有無は改装で変わることがあるので、必要なものは事前に公式のフロアマップで確認しておくと確実です。

ターミナル2の中央インフォメーション。傘状の白い支柱が目印の案内拠点。

到着してすぐ使えるのが通信(SIM/eSIM)カウンター。市内観光で欠かせないネット環境を、ここで整えられます。ほかにも、小さな子ども連れに心強いキッズ向けのコーナー、荷物を計り直せる手荷物計量ステーション、困ったときの総合案内所、両替・ATMなどがそろっています。

KLIA到着エリアのプリペイドSIM販売キオスク。「Tune Talk TRAVELLER DATA PLANS」の赤いブースと、Hotlink・Maxisのカウンター、スーツケースを持つ旅客が手続きに並ぶ。

SIM・eSIM・通信SIM & eSIM

複数の通信ブースが並び、プリペイドSIMやデータプランを選べます。到着エリアでまとめて手続きできるのが便利です。

gateway@klia2のモール内、子ども向けのコイン式乗り物コーナー。緑のマットの上に電車・タクシー・ボートを模した乗り物が並び、奥にKFC。

子ども連れのコーナーKIDS AREA

モール(gateway@klia2)には子ども向けのコイン式乗り物コーナーなどがあります。小さな子連れの待ち時間に助かるスペースです。

ターミナル2の手荷物計量・再梱包ステーション。「TEMPAT TIMBANG & SUSUN BAGASI / BAGGAGE WEIGHING & UNPACKING STATION」の看板と計量器、緑の樹木を描いた壁。

手荷物計量ステーションBAGGAGE WEIGHING

LCC中心のターミナル2には、荷物を計り直して詰め替えられる計量ステーションもあります。重量制限が気になるときに便利な設備です。

なお、シャワーや仮眠のできる有料設備、授乳室やベビー設備などの具体的な場所は、ターミナル・フロアによって異なります。必要な方は事前に公式サイトで位置をご確認ください

09HIGHLIGHTS

見どころ(森林の遊歩道など)

KLIA は「空港の中で過ごす時間」も楽しめる空港です。ここでは代表を3つ紹介します。どう楽しむかといった体験の深掘りまでは踏み込まず、「何があるか・どこにあるか」に絞って案内します。

ターミナル2の展望窓から望むエプロン。エアアジアの赤い機体が並ぶ夕景。

Jungle Boardwalk(森林の遊歩道)JUNGLE BOARDWALK

ターミナル1のサテライト棟にある、移植した熱帯の木々のあいだを歩ける遊歩道。乗り継ぎや待ち時間に森の空気を感じられる、KLIAらしいスポットです。制限エリア内(国際線搭乗券が必要・アエロトレインでアクセス)にあり、見学は無料とされています。営業時間やアクセスの条件は変わりうるので、最新は公式でご確認ください。

ターミナル2のエプロンを昼間に望む眺め。「airasia.com / Now Everyone Can Fly」塗装のエアバスA320が複数、ボーディングブリッジに接続して駐機し、地上作業車が動く。

エプロン・機体の眺めAPRON VIEW

ターミナル2の展望窓からはエアアジアの赤い機体が並ぶ駐機場(エプロン)を眺められます。マレーシアのLCCが行き交う様子は、この空港ならではの光景です。

KLIA出発エリアに設置された、カラフルな幾何学模様の立体レター彫刻。背景に「A BETTER AIRPORT EXPERIENCE...」の壁面広告と飲食エリア。

館内のアート・季節装飾ART & DECOR

館内にはカラフルな立体アートや、旧正月・クリスマスなどの季節装飾が置かれることがあります。写真映えするので、通りがかりに立ち止まる人も多いスポットです(装飾は時期で入れ替わります)。

10HOTELS

空港ホテル

KLIA周辺のホテルは、空港との距離でおおまかに分けられます。ここでは分類だけを示し、個別の評価やランキングは行いません。前泊・深夜着・早朝発の受け皿として、距離の好みで選び分けるのが基本です。

ターミナル内のトランジットホテルの一例(写真はAerotel)。乗り継ぎや仮眠に。

空港内・トランジット系(仮眠・短時間)IN-AIRPORT

ターミナル内には、乗り継ぎや短時間の仮眠に使えるトランジット系の宿泊・仮眠施設があります(写真のAerotel など。空室・料金・場所は公式でご確認を)。深夜早朝の便で「外に出ずに休みたい」ときの選択肢です。

ターミナル直結・近接NEXT TO TERMINAL

空港の建物に直結・近接するホテルもあり、到着階の案内にも表示されています。チェックインカウンターに近く、早朝発・深夜着で移動を最小限にしたいときに向きます(個別の名称・現況は公式でご確認を)。

空港周辺(送迎・車移動)AROUND AIRPORT

空港からやや離れた周辺エリアのホテルは、送迎シャトルや車での移動が前提になります。価格や部屋の選択肢が広がるので、滞在の目的に合わせて選ぶとよいでしょう。

11FAQ

よくある質問

ターミナルを間違えたら、どう移動すればいい?
ターミナル1と2は約2km離れていますが、無料シャトルバス(24時間・約10分間隔)や、KLIAエクスプレス/トランジットで1駅・約3分で移動できます。ただし移動に時間がかかるので、便の時刻に余裕を持って動いてください。
「サテライト棟」「アエロトレイン」って何?
ターミナル1は本館とサテライト棟に分かれていて、国際線の一部ゲート(A・B・G・H など)はサテライト棟にあります。保安・出国後にアエロトレイン(無人の連絡電車)で移動します。長期運休を経て2025年に運行を再開しましたが、運用は変わりうるので、搭乗口までは早めに向かい、最新は公式でご確認を。
空港から市内へはどう行く?
KLIAエクスプレスがわかりやすく、KLセントラルまでノンストップ(ターミナル1から約28分・大人片道 RM55)。途中駅にも停まるKLIAトランジットや、乗り換えなしの空港バス、荷物が多いならタクシー・配車アプリ(Grab)も選べます。所要・運賃は公式でご確認を。
両替はどこですればいい?
到着ロビーや各所に両替カウンターとATMがあり、当座に必要な少額ならここで十分です。まとまった額は市内の両替商と比べる、という考え方もあります。マレーシアはカードや配車アプリの決済も広く使えます。

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