上海浦東国際空港の出発コンコース。波打つ木目調の大屋根の下、チェックインゾーンを示すC・D・E・F・Gの吊りサインと赤い提灯、「Airport Bus/P1・P2 停车库 Parking」の案内、スーツケースを引く旅客が行き交う開放的な空間。
空港ガイド

上海浦東空港ガイド

更新 2026.07.11

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上海浦東国際空港(PVG)は、上海の空の玄関口であり、中国有数の国際ハブのひとつです。旅客ターミナルは第1(T1)と第2(T2)の2つに分かれ、同じ「浦東空港」でも使う建物によって駅も入口もチェックインの場所も変わります。この空港の大きな特徴は、市内側の龍陽路(ロンヤンルー)までを結ぶリニア(磁浮・上海トランスラピッド)と、乗り換えなしで市内へ入れる地下鉄2号線という2つの足を持つこと。もうひとつ、旅の準備として知っておきたいのが、中国ではモバイル決済(Alipay/微信=WeChat Pay)が広く使われていることです。このページは、はじめて使う人でも「浦東をどう回るか」を1枚で見渡せるように、ターミナルの構成・市内からのアクセス・到着と出発の動線・両替・売店・見どころの要点を、実際の写真とともに整理した案内ハブです。両替のレート判断やお店の良し悪しといった「どれを選ぶか」の深掘りは扱わず、場所と使い方に絞ってご案内します。

01TERMINALS

概要とターミナル構成

浦東空港は第1ターミナル(T1)と第2ターミナル(T2)で航空会社が振り分けられます。最初の一歩は、自分の便がどちらのターミナルから出る(着く)のかを確かめること。館内はゾーンを示すアルファベット(C・D・E・F・G…)の吊りサインと大型のフロア案内が要所にあり、ゲートやカウンターの位置を目印に進めば迷いにくい造りです。国内線と国際線(国际・港澳台=香港/マカオ/台湾を含む)でエリアが分かれている点も、動線をつかむうえで覚えておくと落ち着けます。

出発コンコース。波打つ木目の大屋根が浦東空港の顔(この大屋根はT2側の特徴)。ゾーン(C〜G)を目印に進む。

浦東空港は、ターミナルによって建物の雰囲気がはっきり違います。T2側は波打つ木目調の大屋根が広がる開放的な造り、T1側は白い櫛状の梁が並ぶ天井が特徴です。到着してどちらの建物にいるかは、この天井の表情でもだいたい見分けられます。就航する航空会社の割り当ては入れ替わることがあり、コードシェア便などで例外もあるので、実際の発着ターミナルは予約時に必ず確認してください。

第1ターミナル(T1)TERMINAL 1

開港以来のターミナルで、白い櫛状の梁が並ぶ高い天井が目印です。到着ロビーや両替・ATMもこちら側にまとまっています(銀行のATMは案内で「Gate 8, 3F, Terminal 1」などフロア・位置が示されます)。

第2ターミナル(T2)TERMINAL 2

比較的新しい大きなターミナルで、波打つ木目の大屋根が特徴です。出発は3階、到着は2階・1階という階層構成で、フロア案内図(Floorplan)に施設や交通の凡例がまとまっています。

ターミナル間の移動T1 ⇄ T2

2つのターミナルは無料の連絡バス(航站楼摆渡车・Terminal Shuttle Bus)で行き来できます。地下鉄2号線の駅はT1・T2の間にあるので、鉄道でも1駅感覚で移動できます。取り違えても慌てず、案内表示に従って連絡バスか鉄道を使えば大丈夫です。

※就航航空会社や発着ターミナルの割り当ては変わることがあります(当ページの確認は2026年7月時点)。搭乗前に、公式サイトで最新の発着ターミナルを必ずご確認ください。

02ACCESS

空港へのアクセス(リニア・地下鉄2号線・バス・タクシー)

上海市内と浦東空港を結ぶ主な足は、リニア(磁浮・上海トランスラピッド)地下鉄2号線エアポートバス/長距離バスタクシー/配車アプリです。速さで選ぶなら、まず候補になるのが浦東空港ならではのリニア。下のフロア案内図の凡例にも、地下鉄(Metro)・磁浮(Maglev)・エアポートバス(Airport Bus)・長距離バス(Coach)といった交通手段が並んでいます。

T2のフロア案内図。3F出発/2F・1F到着の構成と、凡例に交通手段(地下鉄・リニア・エアポートバス・長距離バス)が示される。

リニア(磁浮)は、浦東空港(T1・T2)と市内側の龍陽路(Longyang Road)駅を結ぶ高速鉄道で、最高時速300km・龍陽路までおよそ8分と、市内アクセスの最速手段です。公式の案内では片道50元、運行は浦東空港発 7:02〜21:42/龍陽路発 6:45〜21:40(当ページ確認は2026年7月時点)。龍陽路で改札を出て、地下鉄などに乗り継いで目的地へ向かう流れです。

もう一方の主役が地下鉄2号線。公式によるとT1・T2はいずれも地下鉄2号線でつながっており、乗り換えなしで市内へ入れるほか、同じ2号線で虹橋空港(第2ターミナル)方面へも抜けられます。このほか、上海各所や近郊都市へはエアポートバス・長距離バスが複数出ていて、乗り換えなしで座って行けるのが持ち味です。荷物が多いときや深夜早朝はタクシー配車アプリ(滴滴=DiDi など)も選べます。どの手段も、正確な料金・所要・始発終電・乗り場は変わることがあるので、最新は公式や現地の案内表示でご確認ください。

03ARRIVAL

到着の動線(入国→手荷物→到着ロビー)

到着は入国審査 → 手荷物受取 → 到着ロビーの順です。飛行機を降りたら案内サインに従って入国審査(Immigration)へ進み、審査を抜けたらターンテーブルで預けた荷物を受け取り、税関を通って到着ロビーに出ます。浦東空港は国際・港澳台(香港/マカオ/台湾)の到着と国内線の到着でエリアが分かれていて、フロア案内図では2階・1階が到着階にあたります。

国際到着の出口(Exit 3・4)。上海の摩天楼を描いた壁の先が到着ロビー。出迎えの人でにぎわう。

到着ロビーには、両替所やATM、通信(SIM/eSIM)のカウンター、案内所(Information)などが並びます。下の写真のように、モバイル決済を海外客が使えるようにする「Digital Payment Help Desk(Alipay+)」の窓口も置かれていて、着いてすぐの手続きが出口の手前でおおよそ片づけられます。

到着通路の案内カウンター。Alipay+のデジタル決済ヘルプデスクや案内所が出口手前に並ぶ。

到着後すぐやること

到着してすぐの手続きは、人によって優先順位が違います。ここではやることの一覧だけを示します(各テーマの詳しい比較は扱いません)。中国はモバイル決済が広く使われているので、この最初の段取りが少し大切です。

  • 決済:中国ではAlipay(支付宝)/微信(WeChat Pay)が広く使われます。到着エリアのデジタル決済ヘルプデスク(Alipay+)で、海外カードのひも付けなどの案内が受けられます。現金・海外カードの出番が限られる場面もあるので、まず使う分の準備を早めに。
  • 通信:SIM/eSIM を用意する(到着エリアに China Mobile/China Telecom などの通信カウンターがあります)。
  • 両替:到着ロビーの両替所・ATMで当座に必要な少額を用意(詳しくは「両替・ATM」の節へ)。
  • 市内へ:リニア(磁浮)/地下鉄2号線/エアポートバス/タクシー・配車アプリ(DiDi)で移動。乗り場は到着階の案内に従います。

04DEPARTURE

出発の動線(チェックイン→保安→出国→搭乗)

出発の流れは、チェックイン → 保安検査 → 出国審査 → 搭乗の順です。まず出発フロア(3階)で搭乗手続きと荷物預けを済ませ、保安検査と(国際線は)出国審査を抜けると、制限エリアの売店・飲食エリアに出ます。チェックインカウンターはゾーンを示すアルファベット(C・D・E…)で分かれているので、案内塔で自分の航空会社のゾーンを確かめてから向かうと迷いません。

チェックインホール(案内塔はC=国内線エリア/中国東方・上海航空)。ゾーンの文字を目印にカウンターを探す。

館内は多言語の吊りサインとフロア案内が要所にあり、ゲート番号を目印に進めば迷いにくい造りです。保安検査や出国審査の混み具合は時間帯で大きく変わるので、はじめての空港や連休前などは、早めに出発フロアへ着いておくと落ち着けます。

搭乗待合エリア。傾いた大きなガラス窓に沿って座席が並ぶ。朝は霧がかかることも。

05MONEY

両替・ATM

到着ロビーや各エリアには、銀行の両替窓口、海外カード対応のATM、そして自動外貨両替機があります。到着してすぐ現金を用意できるのが空港両替の利点です。写真を撮った時点では、浦発銀行(SPD BANK)・中国工商銀行(ICBC)・携程(Ctrip)・联合货币兑换・Geoswift などの両替窓口が見られました(窓口の顔ぶれは入れ替わります)。

到着エリアの両替窓口(写真は浦発銀行 SPD BANK)。到着してすぐ現金を用意できる。

浦東空港のレートは店や時期で条件が変わります。まとまった額をどこで換えるかの比較は、当ページでは扱いません(レートの良し悪しや順位づけは行いません)——「空港では当座に必要な分だけ替える」という一般的な考え方だけ添えておきます。むしろ覚えておきたいのは、中国はモバイル決済(Alipay/微信)が主役で、現金の出番自体が限られやすいこと。海外客はデジタル決済ヘルプデスクで海外カードのひも付けを案内してもらう、という手もあります。営業時間は店舗によって異なり、写真では「09:00〜17:00」と掲示された窓口や、閉まった窓口の隣で使える自動両替機・ATMも見られました。

上海浦東空港のSPD BANK自動外貨両替機。操作画面に『请选择所需服务语言种类 Please Select Language 中文/日本語/English/한국어』、上部に各国国旗と手順パネル、『您已进入视频监控区域 This area is under video surveillance』。

自動外貨両替機(多言語対応)SELF EXCHANGE

窓口が閉まる時間帯でも使える自動外貨両替機が見られました。操作画面は中国語・日本語・英語・韓国語に対応し、各国の紙幣を機械で人民元に替えられます(対応通貨・上限や設置の有無は現地の案内で確認を)。

上海浦東空港のSPD BANK ATM(存取款一体機 CRS)。画面に『Cash Withdraw On ATM/Supported Card:UnionPay・VISA・Mastercard等』『Bank Location:Gate 8, 3F, Terminal 1/D Area, 3F, Terminal 2』、隣に中国電信の公衆電話。

ATM(海外カード対応)ATM

海外発行カードに対応したATMもあります。画面ではUnionPay(銀聯)・VISA・Mastercard などに対応と案内され、設置場所も「T1は3階Gate 8付近/T2は3階Dエリア」と示されていました(利用可否・手数料はカード会社の条件によります)。

06SHOPPING

ショッピング・売店

浦東空港には、上海らしい土産店や、飲み物・軽食・SIMまで買えるコンビニが入っています。ここでは代表的な店を2つだけ紹介します。買い回りの詳しい楽しみ方までは踏み込まず、「どんな店があるか」の見取り図として使ってください(出店は入れ替わるので、現在の顔ぶれは公式サイトでご確認を)。

上海らしいパンダ土産の専門店。ぬいぐるみやTシャツ、菓子がそろう。
上海浦東空港のコンビニ『全家 FamilyMart』の店頭。赤提灯の装飾と商品棚、『SIM Card 5G/WiFi 中国移动通信 China Mobile』の広告、飲料やスナックの陳列。

コンビニ(全家 FamilyMart)CONVENIENCE STORE

コンビニの全家(FamilyMart)では、飲み物・軽食のほか、店頭にSIMカード(5G)の案内も出ていました。搭乗前後のちょっとした買い足しや、通信の相談に立ち寄りやすい店です。

パンダ土産・上海みやげ(pandaQ)SOUVENIRS

パンダをモチーフにした土産店 pandaQ では、ぬいぐるみやTシャツ、地元の菓子など、中国・上海らしい土産がそろいます。出発前・帰国前のまとめ買いに向く定番のジャンルです。

07HIGHLIGHTS

見どころ・館内アート・機体

浦東空港は「空港の中で過ごす時間」も楽しめる空港です。ここでは代表を3つ紹介します。どう楽しむかといった体験の深掘りまでは踏み込まず、「何があるか・どこにあるか」に絞って案内します。

出発ホールの『I ♥ SH(I love Shanghai)』フォトスポット。赤いバラのハートが目印。

『I ♥ SH』フラワーモニュメントI LOVE SHANGHAI

出発ホールには、赤いバラで作った大きなハートと『I ♥ SH(I love Shanghai)』の立体文字のフォトスポットが置かれていました。上海に来た(帰る)記念の一枚を撮る人が多い、写真映えするスポットです(装飾は時期で入れ替わります)。

上海浦東空港の円柱形の巨大LEDメディアウォールに描かれた龍のデジタルアート。天井は波打つピンクのLED膜、奥にスターバックス(星巴克咖啡)。

龍のLEDメディアウォールLED ART WALL

コンコースには、円柱形の巨大なLEDメディアウォールに龍などのデジタルアートが映し出される一角があります。天井の波打つLED膜とあわせて、待ち時間に眺めて過ごせる見どころです(近くにスターバックスなどの飲食も)。

上海浦東空港の霧の駐機場に停まる春秋航空(Spring Airlines)のエアバスA321neo。緑ロゴの機体、手前に駐機位置『582』の標識とカラーコーン、濡れたエプロン、霧に霞む管制塔。

駐機場(エプロン)の眺めAPRON VIEW

搭乗口の窓や沖止めスポットからは駐機場(エプロン)に並ぶ機体を眺められます。写真は上海を拠点とする春秋航空(Spring Airlines)のエアバス機。霧のかかる朝は、上海らしいしっとりした眺めになります。

08FAQ

よくある質問

ターミナルはいくつ? 間違えたら?
旅客ターミナルは第1(T1)と第2(T2)の2つです。発着ターミナルは航空会社や便で変わるので予約時に確認を。取り違えても、無料の連絡バスや、T1・T2の間にある地下鉄2号線で移動できます。
空港から上海市内へは、どう行くのが速い?
最速はリニア(磁浮)で、龍陽路(Longyang Road)までおよそ8分(片道50元・公式確認は2026年7月時点)。龍陽路で地下鉄などに乗り継ぎます。乗り換えなしなら地下鉄2号線が1本で市内へ。ほかにエアポートバス・長距離バスタクシー・配車アプリ(DiDi)も。料金・所要は変わるので公式でご確認を。
支払いは現金?カード?
中国はモバイル決済(Alipay/微信=WeChat Pay)が主役です。海外客はAlipay/微信に海外カードをひも付ける方法があり、到着エリアのデジタル決済ヘルプデスク(Alipay+)で案内が受けられます。念のため少額の現金も用意しておくと安心です。
両替はどこですればいい?
到着ロビーや各所に両替窓口・自動外貨両替機・ATMがあります。当座に必要な少額ならここで十分です。どこで・いくら換えるかの比較やレートの順位づけは、このページでは扱いません(空港と市内を比べて考える、という一般的な考え方だけ添えています)。
前泊や深夜着・早朝発に便利なホテルは?
空港周辺にはホテルが点在し、送迎や車での移動が前提になります。空室・料金・送迎の有無は各ホテルの公式や予約サイトでご確認ください(当ページでは個別ホテルの評価や順位づけは行いません)。

09RELATED

ほかの空港の使い方も、同じ「案内ハブ」のかたちで整理しています。