台湾・桃園国際空港(TPE)は、台湾の空の玄関口です。旅客ターミナルは第1(T1)と第2(T2)の2つで、就航する航空会社はおおまかに、LCCが第1ターミナル、フルサービスの大手が第2ターミナルに分かれる傾向があります。日本各地から便が多く、台北観光の起点としても、東南アジアへの乗り継ぎ拠点としても使いやすい空港です。このページは、はじめて使う人でも「桃園をどう回るか」を1枚で見渡せるように、ターミナルの構成・市内からのアクセス・到着と出発の動線・両替・免税・飲食・施設・見どころの要点を、実際の写真とともに整理した案内ハブです。ひとつだけ先に知っておきたいのは、台湾は現金が主役の国で、着いてすぐの立ち回りが少し独特なこと。両替のレート判断やお店の良し悪しといった「どれを選ぶか」の深掘りは扱わず、場所と使い方に絞って、必要なところは専門ページへご案内します。
01TERMINALS
概要とターミナル構成
桃園は第1ターミナル(T1)と第2ターミナル(T2)で航空会社が振り分けられています。最初の一歩は、自分の便がどのターミナルから出る(着く)のかを確かめること。同じ「桃園空港」でも、ターミナルが違えば駅も入口もチェックインカウンターも別の場所になります。館内は下の案内板のように、第1・第2ターミナルとゲートの位置、そこまでの徒歩時間の目安が一枚で示されているので、迷ったらまず現在地とゲートの関係を確かめると落ち着けます。
ターミナルの割り当ては、大きく次のように考えると分かりやすいです。ただし就航する航空会社の割り当ては入れ替わることがあり、コードシェア便などで例外もあるので、実際の発着ターミナルは予約時に必ず確認してください。
第1ターミナル(T1)TERMINAL 1
開港以来のターミナルで、LCC系の便が多く発着する傾向があります。ゲートはA・Bエリア。折り上げ天井の到着ロビーが目印です。
第2ターミナル(T2)TERMINAL 2
比較的新しい大きなターミナルで、チャイナエアラインやエバー航空、日本の大手など、フルサービス系の便が多く発着する傾向があります。ゲートはC・Dエリア。白い波形の大屋根が特徴です。
ターミナル間の移動は、いずれも無料で使える3つの手段——制限エリア側を結ぶ無人のスカイトレイン(電車)、一般エリアの無料シャトルバス、そして空港MRTで1駅——があります。公式の案内では、スカイトレインは5時〜24時ごろに約2〜6分間隔で運行し、深夜帯はホームの夜間ボタンで呼び出す方式です。徒歩でも移動できますが、T1・T2は離れていて片道25分ほどかかるので、乗り継ぎや「間違えて隣に着いた」ときは、これらの無料の足を使うのが確実です。
※就航航空会社や発着ターミナルの割り当ては変わることがあります(当ページの確認は2026年7月時点)。なお、桃園では新しい第3ターミナルが建設中です。搭乗前に、公式サイトで最新の発着ターミナルとターミナル間移動を必ずご確認ください。
02ACCESS
空港へのアクセス(MRT・バス・タクシー・高鐵)
台北市内と桃園空港を結ぶ主な足は、桃園機場捷運(空港MRT)・路線バス(客運)・タクシー/配車アプリです。速さと分かりやすさで選ぶなら、まず候補になるのが空港MRT。T1・T2の地下に駅があり、台北の中心「台北車站(台北駅)」まで鉄道1本でつながっています。
空港MRTには直達車(Express・紫の車両)と普通車(Commuter・青の車両・各駅停車)の2種類があります。駅番号は第1ターミナルがA12、第2ターミナルがA13で、台北車站(A1)へは直達車でおよそ35分、普通車でおよそ50分が目安。速さ重視なら直達車、というのが大枠の選び方です。正確な所要時間・運賃・始発終電は、乗る種別で変わるので公式や乗換案内でご確認ください。運賃は交通系IC「悠遊カード(EasyCard)」やタッチ決済で支払えます。台湾新幹線に乗り継ぐなら、同じ空港MRTで高鐵桃園駅(A18)まで出られます。
このほか、台北や各都市へは国道客運(高速バス)が複数路線出ており、乗り換えなしで座って行けるのが持ち味です。荷物が多いときや深夜早朝はタクシーや配車アプリも選べます。タクシーは深夜や長距離で追加料金がかかることがあります。どの手段も、正確な料金・乗り場・時刻は変わることがあるので、現地の案内表示や各サービスの公式で確かめるのが確実です。
03ARRIVAL
到着の動線(入国→手荷物→到着ロビー)
到着は入国審査 → 手荷物受取 → 到着ロビーの順です。飛行機を降りたら案内サインに従って入国審査(Immigration)へ進み、審査を抜けたらターンテーブルで預けた荷物を受け取り、税関を通って到着ロビーに出ます。
到着ロビーは広く、両替所、通信(SIM/eSIM・WiFi)カウンター、悠遊カードの窓口、レンタカーやツアーの案内カウンター、大型の到着便案内板などが並びます。桃園はこの「着いてすぐの手続き」がひとところにまとまっているのが親切で、両替から通信、市内への足まで、出口を出る前におおよそ片づけられます。
到着後すぐやること
到着してすぐの手続きは、人によって優先順位が違います。ここではやることの一覧だけを示します(各テーマの詳しい比較は扱いません)。台湾は現金の出番が多い国なので、この最初の段取りが少し大切です。
- 両替:到着ロビーの両替所で当座に必要な現金を用意する。台湾は現金が要る場面が多いので、少なめに刻むより、旅行で使う分をまとめて換えておくと後がラク(レートの比較・結論は「両替・ATM」の節と両替ガイドへ)。
- 交通・決済:MRTやバスで使う悠遊カード(EasyCard)を入手・チャージ。夜市や食堂などカードが使えない店が多いので、現金は厚めに。
- 通信:到着ロビーの通信カウンターでSIM/eSIM/WiFiルーターを用意する。
- 市内へ:空港MRT または 国道客運バス・タクシー/配車アプリで移動。乗り場は到着ロビーの案内に従います。
04DEPARTURE
出発の動線(チェックイン→保安→出国→搭乗)
出発の流れは、チェックイン → 保安検査 → 出国審査 → 搭乗の順です。まず出発フロアで搭乗手続きと荷物預けを済ませ、保安検査と出国審査を抜けると、制限エリアの免税店・飲食エリアに出ます。
館内は島番号(アイランド)の吊りサインと大型のフロア案内が要所にあり、ゲート番号を目印に進めば迷いにくい造りです。桃園は自動チェックイン機(セルフキオスク)も導入されていて、対応する便なら搭乗手続きを自分で進められます。
保安検査と出国審査の混み具合は時間帯で大きく変わります。とくに午前中や連休前は列が伸びやすいので、はじめての空港やLCC利用のときは、早めにフロアに着いておくと安心です。免税や飲食は出国後の制限エリアにも広がっているので、手続きを先に済ませてからゆっくり回るのがおすすめです。
05MONEY
両替・ATM
到着ロビーや各エリアには銀行の両替窓口と、海外カード対応のATM、そして外貨自動両替機があります。到着してすぐ現金を用意できるのが空港両替の利点です。写真を撮った時点では臺灣銀行(BANK OF TAIWAN)や兆豐銀行(Mega Bank)などの窓口が見られました(窓口の顔ぶれは入れ替わります)。
台湾は両替事情が少し独特で、空港と市内での立ち回り方にも台湾ならではのコツがあります。ただし、どの通貨をどこで・いくら換えるか、有人窓口と自動両替機の手数料の違い、空港と市内どちらが有利かといった比較や結論は、両替ガイドにまとめています(このページでは順位やレート表は扱いません)。営業時間は店舗によって異なり、24時間営業の窓口は限られるので、深夜早朝着のときは開いている窓口の場所もあわせて確認しておくとよいでしょう。
レートの比較・現金事情の結論はこちら
06SHOPPING
免税店・ショッピング
出国後の制限エリアには免税店が広がり、一般エリアにも土産物店や書店が並びます。ここでは代表的なジャンルを3つだけ紹介します。買い回りの詳しい楽しみ方までは踏み込まず、「どんな店があるか」の見取り図として使ってください(出店は入れ替わるので、現在の顔ぶれは公式サイトでご確認を)。
台湾みやげの専門店SOUVENIRS
パイナップルケーキ(鳳梨酥)やお茶、地元の菓子など、台湾らしい土産がそろう区画。出発前・帰国前にまとめ買いしやすい定番です。
書店・雑貨BOOKSTORE
天井まで届く本棚が印象的な書店もあります。書籍のほか雑貨や玩具も置かれ、搭乗前の時間つぶしや、ちょっとした手みやげ探しに向きます。
台湾みやげの気分が高まるPR展示TAIWAN DISPLAY
タピオカやパイナップルケーキを大きくかたどった観光PRの展示もあり、台湾みやげの気分が高まります。何を買って帰るか迷ったときの参考にも。
07DINING
飲食・グルメ
一般エリア・制限エリアともに台湾料理からファストフード、カフェ、フードコートまであり、出発前でも到着後でも食事ができます。ここも全部は並べず代表を3つだけ。お店ごとの細かい評価はしません(顔ぶれは入れ替わるので、最新は公式でご確認を)。
タピオカ・ドリンクBUBBLE TEA
台湾といえばタピオカミルクティー。フードコートにはドリンク店が入っていて、フライトの前後にさっと一杯楽しめます。台湾らしい一杯を旅の初めや締めに。
実際の一皿(フライドチキン+タピオカ)TAIWAN SNACK
骨付きのフライドチキンや鹹酥雞(台湾式の唐揚げ)、揚げ餅にタピオカドリンク——台湾の定番の組み合わせ。券売機やカウンターで頼んで席で食べる手軽さで、時間が読みにくいときにも向きます。
08FACILITIES
施設・サービス
待ち時間や、いざというときに助かる施設もそろっています。場所や有無は改装で変わることがあるので、必要なものは事前に公式のフロアマップで確認しておくと確実です。
到着してすぐ使えるのが通信(SIM/eSIM・WiFiルーター)と悠遊カードのカウンター。台湾観光で欠かせないネット環境と交通用ICを、ここで整えられます(窓口の運営会社は入れ替わることがあります)。ほかにも、小さな子ども連れに心強い遊び場や、手紙・荷物を送れる郵便局、現金を下ろせるATMなどが各ターミナルにあります。
キッズプレイエリアKIDS AREA
クッションで囲まれた子ども向けの遊び場があります。滑り台付きの遊具もあり、子連れの待ち時間に助かるスペースです。
郵便局・ATMPOST OFFICE
郵便局(中華郵政)もあり、手紙や荷物を送れます。記念切手の販売や、現金を下ろせるATMも近くにまとまっています。
なお、シャワーや仮眠のできる設備、授乳室やベビー設備などの具体的な場所は、ターミナル・フロアによって異なります。必要な方は事前に公式サイトで位置をご確認ください。
09HIGHLIGHTS
見どころ・展望・機体
桃園は「空港内での過ごし方」も楽しめる空港です。ここでは代表を3つ紹介します。どう楽しむかといった体験の深掘りまでは踏み込まず、「何があるか・どこにあるか」に絞って案内します。
竹の庭園と吊り下げアートATRIUM GARDEN
ターミナルの吹き抜けには、数フロアを貫いて育つ竹の庭園や、天井から吊るされた大型のアートがあります。乗り継ぎや出発前の待ち時間に、座って眺められる落ち着いたスポットです。
「MADE IN TAIWAN」アートTAIWAN ART
搭乗待合には、電子基板を組んで作った「MADE IN TAIWAN」の立体アートなど、台湾の産業をモチーフにした装飾も点在します。写真映えするので、通りがかりに立ち止まる人も多いスポットです。
駐機場(エプロン)の眺めAPRON VIEW
搭乗口の窓からは駐機場(エプロン)に並ぶ機体を眺められます。台湾を拠点とするエバー航空やチャイナエアラインの機体を間近に見られるのも桃園ならではです。
10FAQ
